《MUMEI》

ハンドボールは科学的に見ての話だが、全スポーツの中で2番目に、疲れるスポーツだと言われている。

その為、基礎体力はかなり重要だ。

もちろん、それはどのスポーツにも言えることなのだが、少数精鋭の赤校にとって基礎体力がどれ程重要となるか、クロはそれを理解していた。

「マジあり得ない。どんだけ走らせる気だよあいつ…」

ただただ走る練習。

それは身体的な疲労だけでなく、精神的な疲労もある練習だ。

毎日ランニングを行っていたクロは誰よりもそれを理解していた。

だからこそあえて景色の変わるランニングコースを用意したのだが、そのことに気付く者はいなかった。

「お前ら負けてくんない?俺ペナルティとか嫌かんだけど。」

「つまんね〜話してんじゃね〜よ。」

翔太が言った。

こんな悪巧みくらいクロはお見通しだ。

「翔太さん、あの人の味方っすか?」

「そんなん当たり前だろ。お前ら少人数なんだから走るメニューやってることに文句垂れてんじゃね〜よ。くだらね〜こと言う元気あんなら走れ。」

翔太は、クロの1個下。

付き合いも長い。

クロのメニューの意図を理解していた。

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