《MUMEI》 花子の必死な口調とは裏腹に、その目は不気味な弓形の湾曲を描いていた。 *「――う…嘘だろ………?」 電話の向こうの空気が凍りつく様子が手に取るように解った。 ―――…そぉよ…うふふ……死にそうなんて嘘……もう死んでるわ…(笑) 「嘘なんてつかないわよ!いま救急車に乗って運ばれていったんだから!」 ―――ピーポーピーポー…! ちょうどタイミング良く救急車のサイレン音が、花子の携帯を通じてカツオの耳に届けられた…。 「聞こえたでしょ!? アナタ、中島くんに連絡してくれる!? 彼は同窓会に来ていないのよ!」 前へ |次へ |
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