《MUMEI》
誰!?
「いらっしゃいませ」
カウンターから女の子の声が聞こえてきた。

「あっ、どうも…」
俺はバイク雑誌を取りながら頭をさげた。
ソファーに座り込んでタバコに火を付けるながら「知らん間に若い女の子雇ってるやん…」
心の中で思った。

数分後、女の子がコーヒーを持って
「どうぞ」
と差し出した。

俺は雑誌を見ながら
「あっ、すいません」と頭を下げた。

すると女の子は、雑誌を見つめる俺を満面の笑みで覗き込んだ。
目が合う… … …

【可愛い! じゃない!えっ!?誰!? でも…めちゃくちゃ可愛い!】
脳をフル回転させて記憶をたどる。

向こうは明らかに俺を知っている様だ。

前へ |次へ


作品目次へ
感想掲示板へ
携帯小説検索(ランキング)へ
栞の一覧へ
この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです!
新規作家登録する

携帯小説の
無銘文庫