《MUMEI》

「Te voy a Matar!」

ビーストのような低い声が上から聞こえると、奴の大きな影が俺を飲みこんでいた…。

奴はナイフの背に舌舐めずりしながら、俺を見下ろしている。

俺は這いつくばりながら、手探りで武器になりそうな物を探すが、小さな瓦礫一つを握りしめるのがやっとだった。

この強大な敵を前にしては、余りにも心もとない武器だ…。

しかも右肩を刺されて、満足な戦闘もできない…。

(もはや、これまでか……。)

俺は奴と対峙し、死を覚悟した…。

前へ |次へ


作品目次へ
感想掲示板へ
携帯小説検索(ランキング)へ
栞の一覧へ
この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです!
新規作家登録する

携帯小説の
無銘文庫