《MUMEI》

いつも余裕のある俊彦が、私の下で震える姿は、何だか新鮮で…ドキドキした。

私は更に唇を下に移動した。


「…ッ!」


「ここ、…いい?」


そこは、以前私がキスマークを付けた時に


俊彦が最も感じた場所だった。


私は、そこに…


俊彦のオヘソの横に、再びキスマークを残した。


(う…わ)


俊彦のバスタオルを外すと、そこにあった俊彦自身は逞しく、大きくなっていて…


私は思わず目を背けた。


「着けて、これ」


「う、…うん」


私は、俊彦に手渡された避妊具の封を切った。


「…本当は、口がいいんだけど」


「む、無理!」


「痛っ!」


「あ、ごめん…」


私は、カッとなって、つい…避妊具を着けようとして握っていた手に力が入ってしまった。


「そこ、…急所なんだから…

あ、蝶子」


「? 何?」


「…ほぐしなよ」


「じ、…自分で?!」


驚く私に俊彦は、頷き、真剣な表情で…


「じゃないと、入らないよ」


と言った。


「だ、だって…」


私は、自分でそんな事をした経験が無かった。


「…仕方ないな。教えてあげるよ。

俺で二本なら蝶子は三本かな?」

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