《MUMEI》

そうして、私は恐る恐る…自分の指を三本、中に入れてみた。


(本当に、入るんだ…)


奇妙な感じがした。


「…感じる?」


「よく、…わかんない」


俊彦に訊かれ、私は正直な感想を述べた。


俊彦の指や俊彦自身なら、入っただけで、ゾクゾクするような刺激があるのに、今はただ違和感しか感じなかった。


「少し抜いて…また、入れて。そう、…上手」


「ンッ?…」


俊彦の声を聞きながら、指を動かすと、少しずつ、いつも感じている刺激に近付いた気がした。


湿っていた中から、更に液体が出てくる。


「一番奥で止めて」


「ンッ…」


言われるままに、できる限り指を中に入れる。


「お腹の方に、曲げて」


「ハッ…ア…?」


「気持ち良くなってきたでしょ? そこ、何度も、早く、小刻に押してあげな?

…いっぱい濡れるから」


俊彦は私を見つめてニヤリと笑った。


「…あ、んまり、見ないでッ」


(恥ずかしい)


自分の指で感じている姿など見られたく無かった。


「やだ。こんな可愛いトコ、見逃したくない。

…さ、抜いてみな?もう大丈夫」


私が自分の指を抜くと、愛液で根元まで濡れていた

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