《MUMEI》

「ンッ…ハッ…ンンッ…ッ…」


私は、ゆっくりと、腰をおとしながら、俊彦と繋がった。


「入っ…たっ…よ?」


私は、仰向けの俊彦の上に座り込んだ。


そして、俊彦と手を重ねた。


「…うん。頑張ったね」


俊彦は、嬉しそうに笑った。


「…元気、出た?」


「うん」


「アッ!」


俊彦はグッと腰に力を入れ、私を突き上げた。


「蝶子もッ…動い…てッ」

「で、きな…ッ…」


「大丈夫、合わせて…」


「ンッ…」


ベッドが激しく軋んだ。


ギシギシという音と


突き上げる俊彦の腰の動きに…


いつの間にか、私の腰も動いていたようで…


「…上手」


俊彦は、私と繋がったまま、体を起こし、私を抱き締めた。


「…ッ…」


私は思わず俊彦の背中に爪を立ててしまった。


その時、私の中の俊彦自身がビクビクと反応し、達したのがわかった。


そして、息が乱れている私を、俊彦は優しく仰向けにすると、『今度は俺の番だね』と言って笑った。


そうして、私達は


翌朝、新婚の夏樹さん達よりもチェックアウトが遅くなり、延長料金を取られてしまった。

前へ |次へ


作品目次へ
感想掲示板へ
携帯小説検索(ランキング)へ
栞の一覧へ
この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです!
新規作家登録する

携帯小説の
無銘文庫