《MUMEI》

思い出は、

鮮やかに美しいところだけを映しだせばいい。

それでも、少しづつ忘れていくのであろう。

だから刻み続けなければならない。

オレに出来る餞の形として、

出来るだけの思い出を焼きつける。

華やかな時代を、

色鮮やかな風景を、

笑顔を、

声を刻み続ける。

これから先の事などオレには分からない。


願わくは失う事のない道程を。

この戦いの果て、見えるものだけを信じたい。

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