《MUMEI》
問い詰める
「じゃあ 今度の 休みにね。」

彼は 嬉しそうに 去っていった。


ノラは 彼を 見送ると 院長室へ 向かった。

「院長先生。どういう事なんですか?」

院長を 問い詰めた。


「ノラ博士、私も 黒の院長に 頼まれて…
詳しい事は 分からないんだよ。」


「人間に 投与するとは 聞いていません。中止して ください。」


「しかし 彼は よく効く と言ったそうじゃないか?副作用も 出ていないし…黒の院長の判断だから…」


「黒の院長に 会わせて ください。」


…そう 黒の院長に 聞けば 分かるわ。彼の 事が…不自然な細胞減少の 原因も…治療法も あるはずよ。…


「ノラ博士 黒の院長に 会うのは 止めた方がいい。君の為だ。
僕も 有能な博士を 失いたくないからね。」

「でも…院長先生。」


「いいね?この話は これで 終わりだ。」


…諦めるしかないの?ノラは 唇を噛み締めた。

前へ |次へ


作品目次へ
感想掲示板へ
携帯小説検索(ランキング)へ
栞の一覧へ
この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです!
新規作家登録する

携帯小説の
無銘文庫