《MUMEI》

壁の向こう側で七生が楽しそうに花火をしている。

俺は七生の姿見えているか?
七生も俺が見えているか?


今までこんなに胸の内が熱くなったことあったかな。

俺、七生のこと
めちゃくちゃ好き……なんだよ?

はねつけてるけど、本当はもっと構って欲しいし辛いときは手を握っていて欲しいんだよ?

……なんで素直に言えないんだろ。


だから七生に惹かれたのか……

あれなんて、馬鹿正直だし人の気持ち思いやれないし自己チューだし馬鹿だし…………


馬鹿馬鹿馬鹿馬鹿馬鹿馬鹿馬鹿馬鹿馬鹿!


腹立つ……
どうしてくれよう。
七生の鞄さえもムカつくので思いっきり蹴り上げてやる。

反っくり返って鞄は無惨な姿になった。

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