《MUMEI》
「―どんなだったの?」
聖はテーブルに空っぽのグラスをコトンと置くと
「それがさ!スッゲ〜エロってんの!女なんか男の股間もんじゃっててさ〜、いくらなんでもバッカじゃね〜って思ったよ、普通あり得ねーよ!
全く場所と時間考えろって言いたかったよ」
「へ、へ―、そんなバカっぽいのがいたんだ…」
――しらばっくれて良かった…つかめちゃめちゃワリイ印象与えてるし!!!!
「そうなんだよ!
しかもさ〜!その男、俺らと同じ高校なんだよ!
制服であんな早い時間に全く…、あんなんいるから今時の若いモンはって俺らまで言われてマジ迷惑だよなー」
――ゴメン。
そうか、あれっていけない事だったのか。
もう俺あの女と会わないよ、つかもうどうでもいいし……。
聖ちゃんは俺の空っぽのグラスも持ちおかわりを作って来てくれた。
今度はトレイにサンドイッチ付き。
「賞味期限切れてっけど全然平気だからさ、良かったら食べな?」
「有り難う、腹減ってたから嬉しい」
さっきベンチからひっくり返った時ケツで潰しちゃってたから…
――そうか。
あの時持ってた袋は恐らくこういった期限の切れたものを入れていたんだ。
テレビなんかで良くホームレスが切れた弁当拾ったりしているもんな。
「――全然悪くなってないよ、普通に美味しいし、――いいな佐伯は、コンビニが自宅じゃなにかと便利だろ、俺一人暮らしだから羨ましいよ」
「へ〜、長沢は一人暮らしなんだ…、じゃあこんな切れたやつでよけりゃー何時でも分けてやるからさ、学校帰り家寄りな?――まあ数に限りあるから皆には内緒が条件だけどな」
――なつっこそうに微笑まれてもう心臓バクバク
つか…股間も熱くなってきた。
―――手を伸ばせば太股に触れられる…、細い首筋にかじりつきたい…
薄い胸を舐め回したい……――ちょっと膨らんだ股間を穴が開くほど眺めたい…―――
オシリの穴が…みてみたい――――――……。
―――…
「ハアアアア!!」
「う、ど、どうした長沢?サンドイッチに何か入っていたか?」
聖ちゃんは取り乱した俺の肩に手をかけ上目使いで覗き込む。
―もうムリ!
――限界!
―― セックスしてえ!!!!
それでも俺は頑張って理性をギリギリ保つ。
――そうだ、写真だ!
早く写真撮らせて貰って今晩のオカズにしなくちゃ!!!
前へ
|次へ
作品目次へ
ケータイ小説検索へ
新規作家登録へ
便利サイト検索へ
携帯小説の
(C)無銘文庫