《MUMEI》
無題
「上に鉄板があるだろ。」神威は続ける。

「あの鉄板をとり、空気孔の中を通るんだ。」

「途中、問題点は?」

「特に無い。問題は、出てからだ。町中のやつらが俺たちの顔を知らされている。いつ通報されて、つかまるかわからん。とにかく、脱出したら、だれかと目を会わすのを防ぐため、立ち止まれないからな。」


「じゃあ、行くか。」

「親父の所。場所は、わかるんだろな。」
「あぁ。」


「名前。教えろ。」
「JAC。BIL=JACだ。」
「たまげた。お前、あのBIL=DARKの息子かよ?!。」

「あぁ。」

「さぁ、行こうか。」

空気孔を通り抜ける二人の牢には、最後の晩餐の食器がおかれた。

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