《MUMEI》
夢でいいから
結局大和は余命一ヶ月と言われながら、三ヶ月生きた。最後の最後まで千尋を気遣いながら逝った。

千尋の両親は赤ちゃんのことは反対しなかった。聡のおかげでもあった。
「俺が全てのことから千尋を守る。」

大和の葬儀が終わり、千尋はまた学校へ行き始めた。大和が守ってきたように、また聡が千尋を守りながら。学校へは可能な限り行くつもりだった。

眠る時千尋はいつも願っていた。夢でいいから、親子三人で過ごさせて下さい、と。もうすぐ五ヶ月、お腹が目立ちだした。学校へ行くのも僅かだ。
そして今日も願いながら千尋は眠る。夢でいいから…と。

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