《MUMEI》

眠くて意識が朦朧としたけれど七生への燻る感情は堪え切れない。

七生の首に手を掛けた。


「……何も、 してくれないの?」

ぼんやり七生の顔が浮かぶ。

「え……」

「……移してやる」

風邪っぴきになって俺の苦労思い知れ。

七生の頬を鷲掴み舌を入れた。
風邪になるようにと怨念を込めてやる。

黙って見てた分、長めにキスしてみた。
途中から記憶無くなったから寝ていたのだろう。
時間を見たら3時だった。
横で佐藤と藤田が寝ていた。

その他は夜更かし組か。


酒、用意してたもんなあ。

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