《MUMEI》 外出てみるかあ…………。 薬が効いたみたいで体が軽い。 外は静かで落ち着いた。 葉っぱの匂い立つかんじと、澄んだ空気が心洗われる。命の洗濯だ。 「じろー……」 後ろから七生に抱き着かれた。 ……酒入りだ。 「重たい」 筋肉魔人め。 「風邪は?治った?」 「まあまあ。寒気は無いし」 「そっかあー。良かったなあ。」 うわ、わ 凄くいい笑顔を向けるな。 「大袈裟なんだよ、体調崩すのなんてよくあることだし。」 「じろーが心配なんだよ。 昔はよく風邪とかインフルエンザとか長引いてたじゃないか、俺が構いすぎて治らないってよく言われたから近付かなかったけど効果あったかな?」 ………………ん? 「一度も、入ってない?」 変な汗出てきた。 「そう、言ってんじゃん」 え、じゃあ 「そっか、いや、うん。」 …………俺は誰とべろちゅーしたんだ? 前へ |次へ |
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