《MUMEI》

「え…えぇ…間違いありません…。」


医師は、中島の口調に押されながらも、きっぱり断言した。



「―――…そ……そんな…

…あり得ない……。」


中島は放心状態で立ちすくんだ…。



そんな中島の狼狽ぶりを見た医師は、診察台のほうに目を移す…。


視線の先には、亭主をさし置いてカオリちゃんの遺体にすがる僕がいた。


医師は、何やらマズい告知をしてしまったことを察して口籠った。

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