《MUMEI》

◇◆◇

 月日が経ち、あれから半年ほどが過ぎた。

「なぁ、草薙──」

「‥‥どうした」

「咲弥、元気にしてるかな」

「‥‥ああ、きっとな」

「いつ‥また会えるんだろな」

「‥‥占ってやらんでもないが」

 だが黒蝶はゆっくりと左右に首を振った。

「いや、楽しみに待つ事にするよ。その方がいいからさ」

「‥‥‥‥‥‥‥‥」

「そうだろ? お前もさ」

「‥‥‥ああ」

◇◆◇

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