《MUMEI》

しかし――………


愛は無くても、彼女は僕の妻であることに間違いない。


これは裏切り行為に対する、当然の報復である。僕に弁解する権利など無いのだ…。



彼女の言葉から垣間見える本心は、嫉妬を通り越し、明らかに僕に見切りをつけるような感情を顕にしていた――…。



思えばこの瞬間から、順風満帆だった僕の人生は、転落へ向けて大きく舵を切ったのかもしれない……。



妻の愚痴はネチネチと僕をいたぶるように、帰路延々と続いていった…。



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