《MUMEI》

僕は、廃人のように白金の邸宅に引き籠り、ただ悲しみに打ちひしがれていた。



翌日も……そのまた翌日も………


僕は自宅を一歩も出ることは無かった。



当然ながら、カオリちゃんの葬儀に参列することも叶わなかった。





――――…週末…。


僕の失意に追い討ちをかけるように、堀川が真っ青な顔をして僕の部屋に駆け込んできた…。


「大変です!社長!これを見て下さい!」



彼の手には、薄っぺらな大衆誌が握られていた…。

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