《MUMEI》

俺が思い出に浸っていると携帯が鳴った。

携帯を開いて見るとエリカからのメールだった。

「バカ!」
の、ただ、一言だけだった。

「何それ…」
そう言えば、メールの返事をすっかり忘れていた。

「怒っとるやろなぁ…」
と思いながらメールをした。

「ゴメン…今、エリカの事考えてたとこ。今からメールしようと思ってたんよ。
まだ愛媛で、高知、徳島、香川の順で廻る予定やけど、こっちは雨で動けんのよ」

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