《MUMEI》 揚げ饅=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=* ――――…1ヶ月後…… 5年前の事件以来、暫く距離を置いていた姉……サザエが、白金の邸宅を訪れたのは夏も終わりの夜だった。 「馬鹿ねぇ…カツオ! あんた、花子さんの価値に気づいて無かったの…?」 実姉は久しぶりに顔を合わせるなり、地に落ちた実弟を容赦なく罵った…。 「―――…え…? …価値って…?」 「その様子じゃ、知らなかったみたいね? …あの娘は、百年に一人と云われる『あげまん』の相の持ち主なのよぉ。」 前へ |次へ |
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