《MUMEI》

「ちょっ…何でそっち向いてるの?

恥ずかしいから、やめてよ!」


服を脱いで、横になった俊彦に、私は叫んだ。


「…俺も恥ずかしい」


「じゃあ、こっち向いてよ!」


私は、目を覆いながら、俊彦に頼んだ。


「やだ」


「…ッ…」


そう言って、俊彦は、目の前にある私の太ももに触れ…


私の中に、舌を入れてきた。


「ア…ンッ」


「蝶子も…して?」


「だ…だっ…てェ」


指の隙間から見える、俊彦自身を見て、私は戸惑っていた。


「『お互い、同時に恥ずかしい事、しよう』って、言っただろ?

…俺も、この姿勢は、恥ずかしいんだけど」


「…ホントに?」


「恥ずかし過ぎて、興奮してるの…わかるだろう?」

そう言って、俊彦は、ますます固くなった部分を、私の口元に近付けた。


「…わかった」


私が、その行為をするのは、リハビリ以来で。


私は、緊張しながら、俊彦自身を口に含んだ。


「…ンッ…ッ…!」


同時に、下半身に俊彦からの刺激を感じた。


(おかしくなりそう…)


室内には、互いを愛撫する音だけが響いて、ますます羞恥心が増した。


「…!」


ゴク… ンッ

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