《MUMEI》
始まり
授業が始まり、鐘丘くんが話しかけてくる。


「まだ教科書届いてないから見せてくれる?」


「いいよ」


そう言うと鐘丘くんは机をくっつけて来た。


机をくっつけると思ったより距離が近いことに驚く。


近くで見るとさらに鐘丘くんは可愛い。


長いまつげにくりくりした目、白い肌にピンク色の唇。


私が鐘丘くんの可愛さに見とれていると


鐘丘くんが

「ん?どしたの??」っと不思議そうに尋ねて来た。


「ごめん。何でもない」


慌てて謝り授業をする先生の方を向く。


こんなに人の顔をまじまじと見たの初めてかも・・・。


というより他人にそんなことを感じたこと自体が初めてだった。


「はい。じゃ38ページ見て」


先生の指示に従い教科書をめくろうとすると・・・


「あっごめ」


「いや俺の方こそごめん」


同じく教科書をめくろうとする鐘丘くんの手に触れた。


ただそれだけのことなのに何故か私の心臓はドキドキしていた。


顔が赤くなるのを感じる。


えっ何で・・・?


鐘丘くんは悪い人じゃないけど・・・


女の子みたいに可愛いし気のせいだよね?

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