《MUMEI》

「ここで休むといいよ」


鐘丘くんはまた微笑んだ。


でも何でこんな教室知ってるんだろう?


「ありがとう。じゃあ鐘丘くんは授業戻って?」


「何言ってるの?」


カチャリ―――。


狭い教室に鍵の閉まる音だけが響く。


先ほどの笑顔とは違う妖しい笑みを鐘丘くんは浮かべる。


じりじりと鐘丘くんが私に近づいてくる。


それと同時に私もじりじりと後ろに下がる。


ポスン――。


ソファに行き着きソファに腰を掛けてしまった。


その瞬間に鐘丘くんは間合いを一気につめる。


私は何がなんだか分からずただ鐘丘くんの方を見る。


鐘丘くんが私の耳元で囁く。


「さっきのいやらしい声もっと聞かせてよ」


私は先ほどの声を思い出しまた赤面する。


「聞こえてたの?」


私が恐る恐る質問すると鐘丘くんはまた妖しく笑った。

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