《MUMEI》
衝撃の再会
…初めて 入る 黒の施設。白の施設と 違って 何処か 物々しい。

…ここで 彼は 暮らしていたんだね。彼の 寂しい笑顔が ふと 思い出される。


「ノラ博士。こっちへ…。」


院長先生が 招く先には 重厚な 扉が。

《関係者以外 立ち入り禁止》
の文字が 目に入る。


「この先に 彼が いるよ。」


「さあ 行こうか?」院長先生は 優しく 囁く。


扉は 開かれた。

目の前に 映し出された 者は 『彼』と 呼ばれた者 ではなかった。


円筒型の 溶液水槽の中に ある遺体は…

全身を 白い毛で 覆われた 2メートルほどの 怪物だった。

彼と 共通する点は、白い毛と 赤い瞳 だけだ。


「院長先生?これは?」


「ノラ博士。彼だよ。彼の 本来の 姿の1つだ。」


「う…そ…??」

「え!1つの姿?どういう事ですか?」

ノラは 呆然と 呟いた。

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