《MUMEI》
変化する遺体
「ははっ。鼻っ柱の強い お嬢さんだ。
まあ いい。そろそろ 時間だ。水槽を 見てご覧。」


「え?」
怪物の 姿が 段々 小さくなり ノラの 知る彼の姿になった。

「有り得ないわ、だって 死んでいるのでしょう?」


「細胞学の 博士の 言葉かね? 細胞はまだ 死んでないから 変化しても 不思議じゃないだろ?」


「……。」
水槽の中には 完璧な彼がいた。


これが 彼の 真実なの?ノラは あまりの 衝撃に 目眩がした。

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