《MUMEI》

…バスッ…!!

軽い衝撃音が走った…!

目を開けると、奴の頭がザクロのように割れていた!

「タアァーーーン!」

遅れて銃声が轟くと、奴は頭から血を吹きながら、その場に倒れた。

奴の背後から現れた視界の中央には、廃虚の建物がそびえ建っている。

その最上階には、深緑色のバトルドレスに身を包んだ人影があった…。

「遅かったじゃねぇか…」俺は笑った。

マークがスコープを覗きながら、親指を立てて合図していた。

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