《MUMEI》 「来るぞ!滝」 智嬉が合図を送る。 「貴様ら三人とも地獄へ送ってくれるわ!!!」 畜生…ここでは狭い部屋の中だから、体の勝手が効かない…!どうしたら… しかも、もう攻撃される寸前だ。逃げるのを優先としよう! 「カルテーニ!智嬉!瞳!取りあえず外へ出よう!ここじゃ勝手が効かねぇ!」「分かったわ!」 そして、表側に出ると辺りは住宅街。道路も広いので、十分に戦えるスペースだ。 「死ね!」 ドォーー…ン 敵が腕を振り上げた瞬間、衝撃破が繰り出され、地面は粉々にされた。 「畜生…危ねぇなぁ…こっちもやり返してやる!」 俺は棍棒を振り回して、地面を叩きつけて技名を叫ぶ。 「¨天華乱舞¨!!」 その時、竜巻が生まれ地面が揺れた。 「滝!こっちも巻き添えになってるぞ!」 「くっ…なんて凄い力…」 「ごめん!智嬉!」 振り向くと、瞳が頭を抱えていた…。 「私は大丈夫よ」 「貴様の力がこれほどまでとはなぁ…やるではないかリメンバーズチーム…!」 そう言い放つと、消滅した。 「ったく…あんまり無茶するなよ…」 「アハハ、ごめんごめん…大丈夫だったか?」 智嬉はやれやれと言った顔で起き上がる。 ちなみに瞳は全く無傷のようだ。 「大丈夫だったか?瞳」 「えぇ…しかし、凄いわね…今の技」 「あぁ、俺も無意識のうちに技を出してたようだ」 辺りはカルテーニが消滅した後、もう既に元どうりになっている。 「何事もなく済んだみたいだな」 「げ!その声は…」 前へ |次へ |
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