《MUMEI》

「どお?…築40年は経ってるけど、お兄ちゃんにとってはこれ以上ない物件よ…(笑)」



「ここは―――……?」




見慣れた住宅街……




懐かしさ漂う風景……




平屋建てのボロ家……




――…間違いない……!



「ぼ…僕らの育った家じゃないか……!?」


「そぉよ。(笑)」



ワカメは、ちゃめっ気を含んだ笑顔で答えた。

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