《MUMEI》 「……どっちが馬鹿だよ」 走って七生から離れてから我に返った。 七生が追いかけてきたから木の後ろに隠れる。 いなくなったのを確認したが暫くは立ち上がる気力が出ない。 俺が悪い、七生のせいじゃないんだ。 俺のこと、大切にしてくれてたじゃないか。 なのに俺は他の奴と…… 謝って許してくれるかな。 もし、神戸と上手くいったりなんかしたら俺はどうしたらいいんだろ。 「……死ぬ…………」 死んじゃうかも。 前へ |次へ |
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