《MUMEI》
無題
振りかざしたヒートサーベル。

しかし、LOSTのRP-45のレーダーにビーム反応が、、
もう一機の機体だ。「ちっ!!」LOSTは舌打ちした。

やむを得ず、LOSTは、バーニアを逆噴射し、一度敵機から離れた。しかし、敵もビームサーベルを抜き、迫ってくる。

唸るRP-45のバーニア。
迫る一機の機体。
ふだんより格段に軽いRP-45だが、二機の間は、確実に縮められる。

ビームサーベルを振りかざした正体不明の機体。
「終わった。」LOSTはそう思った。

しかし、急にその機体は、バーニアを逆噴射し、空高く飛び去った。

残された二機も、勝ち誇ったように、ゆっくり飛び去った。

同時に地面に足をつけたRP-45
「ふぅ。」LOSTは、落ち着きを取り戻し、ふと、レーダーを見る。

自身を中心としたその円型のレーダーには、味方を表すRPの文字は、出撃した数の二割ほどしかなかった。
[負傷者の救出急げー]
そんな声が響くなか、LOST中尉は、さっきの整備士に見つけられた。
「無事だったんですね。」
「あぁ。勘があたったよ。」

「もう無茶はしないでください。」

「君はなんて名前?」

「金壮雷です。」
「覚えておくよ。じゃ。一休みしたら、手伝いに来るわ。」
そう言ってLOSTは母艦へ戻っていった。

<ジャイアント本部>
ざわめき。

そこに、ジャイアントが現れる。
「さぁ、始めようか。」

士官の説明が始まる。
「今回のテロ。三機の機体の襲撃。」
「三機の機体については、BIJ=DARKが開発したBIL01、02、03と思われます。」また、ざわめく。
「おそらく、先日の二機のBILといい、今回のテロといい、私設武装軍アンサーが本格的に動き出したものと思われます。」
ジャイアントが話し出す。
「ふ〜む。そろそろ軍体として動き出すか。」
「Dr.HELLに新しい機体の開発をさせろ。」
「それとだ、カレラに同盟要請文を送れ。」

口々に回りの者は、となりの者と話したり、しだしたが、しかし、反論はひとつもでなかった。

前へ |次へ


作品目次へ
感想掲示板へ
携帯小説検索(ランキング)へ
栞の一覧へ
この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです!
新規作家登録する

携帯小説の
無銘文庫