《MUMEI》

「あ、そだシフィルちゃん」

「ん?」

「ええとね、あたし──」

「心配せんとき。アンタはもうウチらの仲間や」

「仲‥間?」

「せや。これから宜しゅうなっ」

「あ、えと‥、うん」

シフィルちゃん

元気いいな──。

「着替え終わったら下降りといでな。ご馳走用意して待っとるよ」

「ぇ」

「あ、せや──アンタの名前なんていうん?」

「ナギ‥」

「そか、ほなこれからはそう呼ぶな♪」

シフィルちゃんは

そう言って

階段を降りて行った。

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