《MUMEI》

3人で

ご飯の支度をしながら

あたしは

ある事が

気になってた。

「ねぇシフィルちゃん‥」

「ん?」

「さっき『やっぱアカンかったか?』って言ったけど───」

「ああ、そのコトな。‥‥‥‥アイツ──ずっと独りやったらしーねん」

「独り‥?」

「誰にも頼らんと、自分独りで生きて来たいうて、ウチらともずっとあんな感じやねん」

「そう、なんだ‥。‥?」

「まだいたのか」

「エリオルくん、お、お帰り‥。あ、良かったら、ご飯一緒に──」

「ほっといてくれ」

「───────」

やっぱり‥。

でも

何とかして

仲良くなれないかなぁ‥。

「ナギ、どうしたデスか?」

「あ、ううん‥っ」

何とか──

仲良く‥‥。

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