《MUMEI》

ワカメと堀川は、父さんの左隣に座り、お茶をすすっていた。


ノリスケ伯父さん、タイコ伯母さん……イクラとスジコも楽しげに笑っている…。



居並ぶ笑顔…また笑顔…



…弾ける笑い声……



不幸のどん底まで転げ落ちた筈の僕は、何故か満ち足りた幸福感に包まれる――…。



…そして僕はふと気付いた…。




――…あぁ、そうか……




…僕は全てを失った訳じゃないんだ……




――…僕には、こんな素敵な家族がいるじゃないか――……。




――――……。





「やだ、お兄ちゃん。また泣いてるの?(笑)」



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