《MUMEI》 「じゃ、じゃあ、これ‥ただの木の棒じゃなかったんだ‥」 でも シルフィちゃんは 意外と冷静‥。 「驚くんはまだ早いで?」 「ぇ‥」 「その杖はな、フローラ様が使ってはったもんなんや」 「フローラ‥様?」 「この世界で伝説になっとる大魔法使いや」 「ぇ‥で、でも‥そんな凄い魔法使いが持ってた杖が、何で人間の世界に──」 「何かの拍子に2つの世界を繋ぐゲートが開いたんちゃう?」 「ぇ、こっちの世界と人間界って──繋がってるの?」 「世界いうんは1つやない。繋がっとるんはこの2つとは限らへんよ?」 「ぇ」 あたしがビックリしてると シフィルちゃんは ニッコリ笑って 身を乗り出してきた。 「まだウチらが知らん未知の世界が──どっかにあるかも分からへんやろ?」 「未知の‥世界‥?」 ほんとに そんなのが あるのかな‥。 でも 実際‥ あたしは今 魔法の世界 って所に いる訳なんだし──‥ だけど 何であたし この世界に‥? 「あ〜もぉ‥分かんないよ〜‥」 前へ |次へ |
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