《MUMEI》

光輝「…奏…?」

俺の声に気づいたのか、奏はふと振り向く。

奏「あ、ごめん…ちょっと考え事してて…」

光輝「いや…別にいいけどさ…俺に……やっぱなんでもない…」

奏「?…そう?」

光輝「おう。じゃあさっさと帰るぞ。」

奏「…うん」






下校途中…沈黙が続く…

帰るのが久しぶりってのもあるんだろうけど…なんか空気が重い…

そんなこと考えてると分かれ道に着く。

奏「…じゃあ…私こっちだから…」

光輝「おう…」

奏「じゃあ…また…」

光輝「…おう…」

奏「今日はありがと…」

そう言いながら奏は帰っていく。

俺は…お礼言われるようなこと…何にもしてねぇよ…

何か…一人でもなんとなく空気が重い中…歩いている…

気がついたら家の前で立っていた。

…すぐに寝よう…

家に入るとすぐさまベッドに潜り込む。

そして…そう時間のかからないで簡単に眠りにつく…







少し思ったが一日で寝すぎでは無いだろうか…

流石にまずいよな。

何かもう眠る気も失せてきたし…

散歩でも行くか…

とりあえず家を出てそのへんをぶらぶらすることにした。

時刻は深夜。

人気は少ない…というより人一人いないと言ってもいい。

近くの公園でも行くか…






公園に着く。

やはり人一人いない。

たまにはこんな静かな公園でボーっとするのもいいかな…

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