《MUMEI》

金髪ガキ「あれ?わからなかった?何ならもう一回言ってあげるよ?」

光輝「……」

金髪ガキ「あれ〜?もしかして怖くなっちゃった?怖いよママーって感じかい?」

光輝「…言いたいことはそれだけか?」

金髪ガキ「やだなぁ〜…そんな怖い顔しないでよ〜。本題はこれからなんだからさ〜。」

光輝「…さっさと言え…」

金髪ガキ「そんなに急かさないでよ〜。今から話すからさ。ね?」

光輝「……」

金髪ガキ「じゃあその前に僕の自己紹介からさせてもらおうかな?僕の名前は[クロイスト]
    組織[王宴(オウエン)]の第15位にして通り名は[真読の兆(シンドクノチョウ)]
    まあ君は覚える必要の無いことかな?」

光輝「…何言ってやがる…」

クロイスト「何が言いたいと思う?」

光輝「興味ねぇ…」

クロイスト「まあ言わせてよ。じゃあ本題……能力者ランクE、影島光輝。君を拘束する。」

光輝「…あ?」

クロイスト「大人しくしていれば危害は加えない。だが…抵抗する場合はそれなりに痛い目にあってもらうけどね。」

光輝「…上等だよ。」

クロイスト「ふ……君…なんかムカつくよ…」

光輝「それはこっちの台詞だけどな。」

クロイスト「ほんと…ムカつくよ…」

クロイストはそう言うと杖を振りかざした。

すると…雷が俺の横を通り過ぎた。

それは…一瞬の出来事だった。

クロイスト「今のでかなり威力は弱めてあるんだけどね。当たったらたぶん死んじゃうんじゃないかな?」

光輝「……」

正直今のはヒヤッとしたな…

あの杖の中の魂…もしかしたらかなりランクが上の類の奴なのかもな…

クロイスト「あ、言い忘れてたけど僕、Aランクだから。」

光輝「!!」

…マジかよ…

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