《MUMEI》

クロイスト「うん、マジだよ。Eランクの君じゃ到底勝ち目は無いよね。」

光輝「……ク…」

クロイスト「降参するなら今のうちだよ。痛い目に会いたくなければね。」

光輝「…誰が」

クロイスト「どうしてそうまでして強がるのかな〜?」

光輝「ガキ相手に降参なんてそんな恥ずかしい真似できるかよ…」

クロイスト「…ガキって言うな…」

光輝「ガキにガキって言って何が悪い?」

クロイスト「……君…僕を怒らせたよ…」

光輝「怒ったらなんだってんだよ。」

クロイスト「君…半殺し確定ね」

光輝「上等だ…来いよ。」

クロイストは杖を振りかざす。

俺はその隙に相手の視界に入らない場所に移動する。

すると、雷は予想通り全然違う方向に飛んでいった。

そしてその隙に俺はクロイスト目掛けて石を投げる。




『スコーン』

石はクロイストの後頭部にクリーンヒットした。

そして地面に落ちた。

光輝「うっし!!」

中々いい音じゃないか。

クロイスト「この野郎…」

光輝「お、どうやら結構効いてるみたいだな。」

クロイスト「……Eランクが…」

光輝「Aランクってのも案外大したこと無かったりして。」

クロイスト「…調子に……乗るなぁぁぁ!!!!」

クロイストは怒りに身を任せて杖を振り回す。

そして、雷が辺りに散らばり、地響きが起きる。

光輝「こいつ…正気かよ;;」

クロイストは、雷を避けるのに精一杯な俺の後ろに回りこみ、持っている杖で思いっきり俺の脇腹を殴ってきた。

光輝「グゥォア!!」

…今のは流石に効いたんだが…

俺はその場に倒れこんだ。

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