《MUMEI》 魔法書とヒカリ「あっ、おはようデス」 「うん、おはよ‥」 何か 昨日はあんまり 眠れなかったな──。 「どうかしたデスか?」 「あ、ええと‥‥魔法使いくんは?」 「魔法書読んでお勉強してるデス」 「魔法‥書?」 「魔法の教科書みたいな物デスよ」 「へぇ‥‥」 「ボクも持ってるデス」 「わ、ほんとだぁ」 って‥ 全然 読めないんですけど‥? 「あ‥ねぇ、そのページには何て書いてあるの?」 「光魔法のやり方デス」 「ヒカリ‥?」 あたしが聞くと ドロシーちゃんは コクンと頷いた。 「魔法には色々な種類があるデスよ」 「うん、何となく分かる‥」 「今ボクが言った光魔法は、闇魔法と対になってるデス」 「うんうん」 「で、炎魔法と水魔法、稲妻魔法と‥えと‥」 「つまり、その本を読めば魔法のやり方が分かるってコトだよね?」 「そうデス」 「凄いなぁ‥」 魔法の世界って── やっぱり凄い‥。 前へ |次へ |
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