《MUMEI》

「あ、ねぇドロシーちゃん」

「何デスか?」

「ええと‥あたしに──教えてくれないかな、魔法」

「ボクが教えるデスか‥?」

「あ、ごめんね。自分のお勉強で忙しいのに──」

「いいデスよ?」

「え、いいのっ?」

「もちろんデスよ〜」

「ありがとっ」

「じゃあまずは、一番簡単なのから始めるデス」

「一番‥簡単‥?」

「ええとデスね〜‥、あ‥これデス」

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