《MUMEI》 「‥‥あ」 「どうしたデスか?」 「ちょっと──待っててくれる?」 「分かったデス」 「すぐ戻るからっ」 部屋にいるのかな──。 「ぁ‥」 いた──。 「何しに来た。邪魔するつもりなら出てってくれ」 「ち、違うってば。邪魔しに来た訳じゃないよ、あたし」 「なら何だって──」 「魔法使いくんさ、光魔法って使える?」 「!‥何でその魔法を知ってる」 「ドロシーちゃんから教えてもらったんだ。ねぇ、それって──」 「お前」 「?」 「お前本気で魔女になるつもりなのか」 「まだ‥決めた訳じゃないけど──‥でも、何もしないでいるよりはいいかな〜と思って」 「‥‥‥‥‥‥‥」 「あれ‥どうしたの?」 「勉強の邪魔だ。出てってくれ」 「‥‥ご、ごめん‥」 前へ |次へ |
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