《MUMEI》

「‥‥あ」

「どうしたデスか?」

「ちょっと──待っててくれる?」

「分かったデス」

「すぐ戻るからっ」

部屋にいるのかな──。

「ぁ‥」

いた──。

「何しに来た。邪魔するつもりなら出てってくれ」

「ち、違うってば。邪魔しに来た訳じゃないよ、あたし」

「なら何だって──」

「魔法使いくんさ、光魔法って使える?」

「!‥何でその魔法を知ってる」

「ドロシーちゃんから教えてもらったんだ。ねぇ、それって──」

「お前」

「?」

「お前本気で魔女になるつもりなのか」

「まだ‥決めた訳じゃないけど──‥でも、何もしないでいるよりはいいかな〜と思って」

「‥‥‥‥‥‥‥」

「あれ‥どうしたの?」

「勉強の邪魔だ。出てってくれ」

「‥‥ご、ごめん‥」

前へ |次へ


作品目次へ
感想掲示板へ
携帯小説検索(ランキング)へ
栞の一覧へ
この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです!
新規作家登録する

携帯小説の
無銘文庫