《MUMEI》

「先輩ご機嫌ですね」

安西に話し掛けられた。

「うん、イイコトあったから。」

浮気じゃなかったという。

「あんざ〜い」

神戸が呼んでいる。

「何?おーちゃん」

その場で安西は用件を聞こうとしている。

「いいから早く!」

神戸が強めに呼んでいる。

「……にあれぇ!」

一人にされた。
俺神戸に一方的にいじめられてないか?

「……七生のばーか……」

これは八つ当たりだ。

「っだとぉ!」

タイミング悪く本人に聞かれてた。

「わ、見付かった!」

反射的に逃げてしまう。

「逃げるなコルァ」

背後から羽交い締められた。
巻き舌怖い……

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