《MUMEI》
始まり
それはまだ盗賊や術使いがいたころの話だった…………




ある村に一人の背の高い男が訪れた。その男は名を凪と名乗り村長に3つの木の種を渡し
「これを植えなさい。いづれ時が来る時まで…………」と言い残し村を去って行った。村長は不思議に思ったが凪(ナギサ)の言う通り種を村の中心部にある庭に植えたのだ。
しばらくしてその木達は驚いたことにたった1年でみるみるうちに成長しやがて大きな木となる。村長や村人はその木を"凪木"と名付けとても大切にするようになった。その木は春になれば桜の花を咲かせ夏にはみかんの匂いを葉から漂わせ秋には柿を実らせ冬は白い雪に包まれたクリスマスツリーとなる。村の人は始めは不思議に思ったが月日が流れていくうちにみな不思議には思わなくなっていく……………
大変な運命を持っているともしらない3人の子供達までもが……そう・この世に終わりをもたらすものが刻一刻と近づいているのに…………

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