《MUMEI》
マダ?
真樹のペナルティーが終わって、今は体育館に綺麗に整列している

「・・・ぅう、あちこちが痛い」

「ご愁傷さまだな、涼哉」

「ああ、僕よりも幾分ましだけど」

腕を擦っている真樹に向かって労いの言葉を掛けた

「・・・ぅう、ありがとう」

呻き声と一緒に感謝を言ってきた

「それにしても始まるの遅いね?もう、二十分経ってると思うけど・・・」

座って喋ってるだけで一向に始まる気配が無い

「まあ、もうそろそろ始ま・・・」

『あー、あー、マイクのテスト中』

伸介を遮るように会場に凜月の声が響き渡った

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