貴方の中の小悪魔
を知る神秘の占い《MUMEI》痛み
「なんでかな〜……」
「なんでかな〜じゃないだろ!これが普通なんだよっ」
「だってもう13回目だぜ?どうしていつまで経っても痛がるんだよ」
「痛いものは痛いんだっ!」
由自は急に1本指を入れた。
中をかきまわされ、気付いた時には2本になってた。
「や……めっ…痛いっ!」
「頼むから痛くても痛いって言わないでよ。オレが傷付く」
「オレだって身体が傷付ついてるっ……ああっ」
「それに、俊はすごくいい声で鳴いてくれてるんだけどさ、聞かれちゃうよ?」
「そんな……っこと…言ったってっ……痛いんだよっ」
「順応性がないなあ。でも大丈夫。すぐに慣れるよ」
オレは声をできるだけ噛み殺し、痛みに耐える。
前は気持ちいいような気がしてたんだけど……。
本当になんでかな〜……。
「じゃ、本番いくよ」
ズッ
「ああっ……」
慌てて口を両手で閉じた。
「早く俊もイケるような身体になるといいね……。動くよ」
由自が腰を振る。
オレはその衝撃に耐える。
「ヤッベ〜……出る」
「!?お…おいっ!何のためにオレはゴム買ってきたんだよっ……」
熱い。
由自の中の熱いものが、さらに熱いものをオレの中に吐き出した。
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