《MUMEI》

ちゃんと

謝らなきゃ。

ちゃんと──‥。

「ドロシーちゃん‥っ」

「ど、どうしたデスか?」

「ごめんっあたし‥何も知らなくて、変な事聞いたりして──」

「気にしてたデスか‥?」

「うん‥。誰だって闇は怖いもん。──でもね、闇には必ずヒカリが差してくるんだよ」

「光‥デスか?」

「うんっ」

「ふふ、凄いデスね」

「?」

「それ、魔法デスよ?」

「魔法‥??」

「言葉の魔法デス」

「言葉の‥?」

言葉に

魔法なんて

あるのかな──。

「ありがとデス」

「ぇ‥?」

「元気出たデスよ」

「ほ、ほんと‥?」

「ボクは嘘つかないデスよ?」

「───────」

良かったぁ‥。

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