《MUMEI》

「ナギ」

「?」

「続き、やるデスよ。魔法のお勉強」

「うんっ。やろうやろう!」

「──少し黙っててくれないか」

「あ、ごめん魔法使いくん‥」

「分かったんならそれでいい」

「あ、ねぇ」

「‥‥?」

「あたし、1つ魔法覚えたよ」

「何の」

「言葉って魔法」

「何言ってるんだ」

「?」

「言葉は魔法なんかじゃ」

「魔法デスよ、言葉は」

「お前まで何言って‥」

「違うデスか?」

「オレに聞くな」

「‥‥‥‥」

「え、ええと‥ほら、仲直りしようよ‥ね?」

「お前だろ、種撒いたの」

「ご、ごめん‥」

「──‥部屋戻る。入って来るなよ」

「あ、魔法使いくん‥っ」

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