《MUMEI》
閉ざされたココロ
「──ホウキから手ぇ放したらアカンで〜?」

「ぅわ‥、分かってるけど‥っ」

恐いって

コレ‥!

「高‥‥‥っ」

「大丈夫か〜?」

「う、うん大丈夫‥」

じゃない‥っ!?

「!!」

「ナギ‥!」

「いよっ‥とぉ!」

「?‥シフィルちゃん‥」

こ‥‥

怖かったぁ‥。

「ホウキは基本やからしっかり覚えな。もっぺんいくで」

「う、うん‥っ」

頑張らなきゃ。

決めたんだもん

あたし‥

魔女になる

って───。

そりゃ

元の世界に

帰りたくない訳じゃない。

でも───

今は

帰れないんだって。

次にゲートが開くのが


いつなのか

誰にも

分からないらしいし──。

「どうかしたん?」

「う、ううん。じゃあもう1回──」

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