《MUMEI》

「はぁ‥、やっぱり人間じゃ無理なのかなぁ‥」

あれから

暫く経って

シフィルちゃんが

森に出かけて

ドロシーちゃんは

町の方に行ってたから

あたしは

1人で

まだ

ホウキに

苦戦してた。

「───────」

「──決めたんだろ、『魔女になる』‥って」

「ぇ」

「違うか」

「違‥わない‥‥」

「なら、へたりこんでる場合なのか」

「!────」

「魔女や魔法使いだって──始めから魔法を使える訳じゃない。だからアイツらみたいな見習い魔女がいる」

「魔法使いくん‥」

「その呼び方は気に入らない」

「ええと──エリオルくん、ありがと」

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