《MUMEI》

「ね、ねぇ‥」

「どうしたデスか?」

「大丈夫かな」

「だいじょぶデス。──!?」

「え、な、何‥!?」


「隠れるデス! こっちデス!」

「わ‥っ」

あたしは

ドロシーちゃんに

引張られて

大木の陰に

逃げ込んだ。

「ねぇ、何があったの‥?」

「バレちゃったデスよ‥」

「ぇ‥?」

「ナギが人間だ‥って‥バレちゃったデス‥」

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